このレビューはネタバレを含みます
気付けば『80デイズ』(2004)以来のご無沙汰なジャッキー・チェン出演作だが、予告のコミカルシーンで心掴まれ劇場へ足を運んだ。前半は過去パートがメインのため考古学者ジャッキーの往年のアクションを期待していると少々肩透かしを食らったが、過去編の若返りジャッキーが剣術と軽やかな身のこなしアクションをしていてそうそうコレが見たかった!が詰まっていたが、終盤まで考古学者ジャッキーのアクションが全く無いのはちょっと勿体ない。そんか終盤の氷の宮殿こモニュメントが崩れるシーンはCG感が凄かったけれど、氷という滑る足場を活かしたコミカルさもあるバトルは王道のジャッキー作品の空気感があって楽しい。
いろいろとツッコミどころはあれど、美しすぎる夢雲役のグーリーナーザーが大剣を使って舞うように戦ったり、弓矢をそんなふうに使うの!?というバトルが見れたので満足してしまった。ポン・シャオラン演じる片思いして空回りする女子学生シン・ラン役の存在も作品全体の空気を明るくしてくれる。
後に知ったことだが、どうやらジャッキーが考古学者を演じるシリーズの第3弾らしいが本作だけでも全然楽しめる。考古学者にしてはバリバリアクションしたり銃を扱えたりとそんな疑問が一瞬頭を過ぎるけれどそんな疑問を吹き飛ばして観られてしまうのは、ジャッキーという存在だから許せてしまうんだな(笑)違和感が凄い若返り加工には驚いたが、まだまだアクションに挑み続けるジャッキーはやはり凄い。