クリ

喝采の陰でのクリのレビュー・感想・評価

喝采の陰で(1982年製作の映画)
3.7
終始「フルハウス」のようなホームコメディ臭が漂い、観ていてとても温かくなったし、5人の子供たちの人物造形をうまく作り上げていたのも良かった
しかし、グロリアに未練タラタラなアイバンという描き方は違和感がある
グロリアは序盤で呆れるほど身勝手なことが明かされるのだから、完全にヒールとして設定しておくべきだ
そして物語の構成も、アイバンがグロリアを取り戻そうとする、ではなく残された子供たちとアイバンの関係、窮地をアイバンがどう切り抜けていくかに重点を置くべきではなかろうか
また、アイバンの子供たちを世話する理由も「引き取る者がいないから」という何とも言えないものなのも気になる
作品自体の雰囲気を考えれば単純に「愛しているから」で良かったのでは?

何とも細かいところの詰めが甘い作品だった
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