このレビューはネタバレを含みます
なんかほのぼのとしているし、どこかコミカルな雰囲気も漂っているわりに、起きている出来事がかなり物騒でヤバい。ホラーではないけれど、村ホラーっぽい要素が十分にあると思います。村長の愚行。司祭をひっくるめて、警官を言いくるめて、ある意味での治外法権。
警官のイリエはポンコツだけど人間臭くて憎めない感じです。静かな村で果樹園を運営して余生を過ごそうと思ったのに、村の闇を見ることになるとは。だけどシリアスさがなくて、苦笑いしてしまいます。ラストでイリエの背中に斧が突き刺さっていても、どこか笑ってしまいました。スリリングなブラックコメディ。