このレビューはネタバレを含みます
2025/03/23 シネマート新宿
面白さ:5,好き度:5,物語:4,キャラクター:4,脚本・構成:4,演技・演出:4,映像・撮影・美術:5,編集・アクション:3,音楽・音響:5,革新性:3,合計:42
大好きな傑作。
ジュヨンが恋を自覚するカラオケが本当に可愛くて、こちらも恋に落ちてしまう。
並行して描かれるテコンドー部の親友のストーリーが酷すぎる。いい塩梅の主人公との対比かと思いきや、コーチから暴行を受けてもコーチと親の関係から自分を消そうとしてしまう過酷な展開。徹底的で辛すぎる。
1999年韓国という、性差別の根強い時代、部活コーチの暴行が露呈し始めた時代の過酷さ。1999年のノストラダムスの大予言への言及は二人が窓辺でイチャイチャするあのシーンだけだが、その前後で二人・それぞれの世界が十分破滅させられていることがよく分かる。
辛くて苦しい現実が連続する後半の展開に目を背けたくなるけど、ラストのベタベタな横断歩道の再会が最高。
『はちどり』的なヒットを期待したけど、思ったよりも映画ファンのレビューも少ないなという印象。