ブルガリアのヴィクトル・ボジノフ監督作品。監督はTVシリーズを中心に活躍してきた人物のようだ。

これまた葛藤の描写が甘いものの、ほっこりできる良作コメディに仕上がっている。

客層が最悪で、平気で喋るわ大げさに笑うわでひどく気が散ってしまった。笑うシーンでもないのにゲラゲラ笑っていて酒でも飲んだのかなと思うレベルだった。

それはさておき、映画としてはまぁまぁ。かつて人気だったバンド「ジグリ」のメンバーを集める前半はイマイチ。なんとなく絆されて集まった以外の理由がなく、彼らの過去に対する葛藤や確執がよく分からなくなってしまっている。普通に仲いいじゃん。

バンドメンバーが集まってからは王道ではあるが「バンド再結成もの」として堅実な仕上がり。メンバー同士のいざこざがありつつ爽やかな結末へ向かっていく。

そんなに僕は評価しないけど王道の音楽コメディとしてそこそこ楽しめる出来になっているのでは。

• #EUフィルムデーズ2024

🇪🇺 EUフィルムデーズ2024、2本目は大好きなロックバンドもの。しかもブルガリア映画はたぶん初めて。
伝説のロックバンド・ジグリ、30年後の再結成までの多難を描く。

プロデュース業を辞めてしまい、娘を留学させるため、富豪の誕生日にオリジナル・メンバーで演奏のオファーを受けたリーダーの🎸フォリ。
暴露本出版のボーカリスト、人気整形外科医のキーボードにゴキブリ駆除業者のベーシスト、減量入院中のドラマーを集めて合宿。
そして、最後のピース...

歌は上手いし、ドラム合戦は盛り上がる。最後はお約束の...
良かった。うっすら泣いてた。みんな中年だけどROCKバカ、かっこいい。
期待通り、それ以上か。

• #EUフィルムデーズ

EUフィルムデーズにて。

これも見易い映画だった。80年代に人気絶頂だったバンドが解散して年月を経たのちに復活？という、現実でもよくある話をバンドメンバーの過去のゴタゴタと現在の家族事情も交えてユーモア交えて描いたドラマ。

かつて頂点に立った栄光はもはや知る人もさほど多くないが、やはりコアなファンはいつまでも覚えているもんで。そんな元ファンからのバンド復活オファーを娘の学費のために受けて立つ、中年になった「ジグリ」のメンバーたち。

以前のような一体感もなくバラバラの生活の彼ら、バンド解散理由によくある内輪揉めや方向性の違いを今になって乗り越えようと必死な姿がやや惨めだが憎めない。

終わりよければすべて良しという感じで、新旧メンバー仲違いも娘との関係もすべて再結成ライブの盛り上がりの勢いで押し切って、良かったね！音楽っていいね！ってスッキリするやつ。

• #ミュージシャン+音楽関連映画_みむさん