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BMXアドベンチャーのtakのレビュー・感想・評価

BMXアドベンチャー(1983年製作の映画)
2.9
16歳のニコール・キッドマンが見たかったのもあるけれど、この映画をセレクトした理由はもう一つある。80年代洋楽好きの友達と呑んでいて、この映画の話になり、こんなことを言っていたからだ。
👩🏻「「トップガン」のMighty Wingsに似た曲がずーっと流れるのよ。盗作じゃないのかしら(笑)」
Mighty Wingsはチープトリックが演奏した楽曲。「トップガン」はこの3年後なので、ジョルジオ・モロダーに盗作疑惑!?かつての香港映画にありがちだった無断使用!?ともかく気になって、「BMXアドベンチャー」に挑んでみた。ティーンエイジャーのニコール見たかったし(結局そこかい)♡

あー、なるほど。Mighty Wingsのイントロに出てくる🎸Fm→E♭→D♭→E♭→Fm ってコード進行と確かに似てる。結論、まあよくあるコード進行でもあるってことだろう。そこでふと思った。自分が高校時代に書いたオリジナルに全く同じ進行が出てくる…💧

当時人気が高まっていたBMX。主人公の二人P.J.とグースは日々乗り回して楽しんでいたが、専用の競技場はなく、街中で走り回る彼らを迷惑に思う人々がいた。ニコールが演ずるのは、BMX用自転車を買うためにバイトしていたジュディ。3人は行動を共にするようになる。専用コースを作るために資金を集めようとしていた矢先、ギャングが隠していた大量のトランシーバーを見つけた。これを売りさばこうとしたことからギャング一味に追われることに。

3人が大人を出し抜く活躍と疾走するBMXが見どころ。見る人が見れば乗りこなす技術や迫力は伝わるのだろう。そこをボーっと見てしまうと、単なる追いかけっこになってしまう。冒頭で話題にした例の曲をバックに描かれるチェイスシーン。ジャンプするたびに、シンセの効果音が響くのはいかにも80年代。まだ携帯もない時代だから、でっかいトランシーバーは今の若い子にはどう映るのだろうw

われらがニコールが演ずるジュディは、凛として気の強い女の子。この頃からハッキリものを言う役柄だったのか、と大人になってからのイメージと重なる。「ネバーエンディング・ストーリー」と二本立てで上映された。大作の添え物感はあるものの、そのお年頃で観たならばきっと響くところはあるに違いない。
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