デクスターゴードンのサックス姿
2011年3月3日 16時41分レビュー
1986年アカデミー作曲賞、LA批評家協会賞音楽賞、セザール賞音楽、音響賞受賞。
監督ベルトランタヴェルニエ。製作アーウィンウィンクラー、ロバートチャートフ。
「ラウンドミッドナイト」、昨年からハマったジャズの名曲。
有名どころは、キングジャズなマイルスデイビス、赤と黒の鮮やかなジャケット。
自分がハマっているバージョンは、MJQ、モダンジャズカルテット。
とても素晴らしいビブラホンが聞こえます。
初めは、マーティンスコセッシ本。
「ニューヨークニューヨーク」「グッドフェローズ」製作のアーウィン、ロバートとマーティンスコセッシは、仕事仲間。スコセッシが出演してる映画の認識、音楽映画。
三十代に入ったらジャズと決めて、最近ようやく追いついてきた折りに鑑賞となりました。
デクスターゴードンの存在感に極まる映画でした。デクスターの存在感がありすぎて、演奏は良いのですが、演技はさすがにもっと激しい感じが欲しかったのが正直なところ。
酒で弱ったりもなんか、、、二人の友情もどうも響いてきませんでした。
もっと暴れてもいいんじゃないのかな?と
サックスプレーヤーのデクスター、アル中気味のサックス奏者。
舞台はパリ、そこに熱心な若いファンとの交流物語。
演奏者は、ボビーハッチャーソン、ウェインショーター、そしてハビーハンコックと一流揃い。
ブルーノートの文字が縁取る本物の演奏を是非どうぞ!
私は、デクスターゴードンのあまりにもしゃがれたその「人生をかけた」声。
その風貌、ゆっくりした動き。
まさしくデクスター自身麻薬やお酒のマイナスを積み上げた、その姿と物語があんまりリンクしませんでした、。
なにせデクスターがすごい存在感と声にイマイチエピソードがついてきていない感じがしました。
ラウンドミッドナイトにまつわるお話なのかなと思っていましたが、さほど関係もなく、、。
原型のモデルが、バドパウエルだとか。
デクスターの演技も正直とおりいっぺんなんで、いやとにかくデクスターのそのしゃがれた声は、もっと激しい人生だったろうにと若い頃の彼の演奏をユーチューブで確認しちゃいました。
あとその若者の演技がちょっとなぁとも思いました、エドワードノートンに似ています。
スコセッシは、相変わらずの早口演技でした。
デクスターと青年のジャズを繋ぐ友情を是非!
デクスターゴードンの存在感あるサックス、デクスターゴードンのサックス姿もお楽しみください。