pomechan

ボウリング・フォー・コロンバインのpomechanのレビュー・感想・評価

4.8
「記者たち」「バイス」
を観てアメリカに興味が出て、
「世界侵略のススメ」
「ボウリング・フォー・コロンバイン」
と鑑賞。
(「華氏911」はDVD注文して、配送待ち。こちらも楽しみ。)

偏ってる?
偏ってそうだなと言うのは感じているので、もちろん反証の資料があれば、それにも目を通したい。

「世界侵略のススメ」を観た時も思ったけど、マイケル・ムーア監督ってとても冷静で穏やかだ。
「過激な人が作った過激な偏ったドキュメンタリーっぽいから、洗脳されそうで見るの怖い。扱ってる事件も重いし」という風に思っていた私のような人にこそ、ちょっと観てみなよ!と伝えたい。
被害者へのインタビューは穏やかで、でも腫れ物に触るような語り口では無く、きちんと話を聞く。
悪の一端なのではと言う人へ話を聞く時も、飽くまで穏やかに、相手の口から言葉を引き出す。
本人の言い放った言葉がその人自身を追い詰めるシーンは、決定的な映像だと感じた。

「ドキュメンタリーといいながら個人の主張が強く入ったプロパガンダ」とも評されているようで。
正直に言うと、情報の正確性がわかるほど私には知見が無い。
だけど、どう見てもキツい表現やくだらないジョークを敢えて挟むことで「これは僕個人の意見だから、この出来事をどう捉えるかはあなたたち次第ですよ」と適度に突き放してくれてるんじゃないの?と。
少なくとも私には、「誰かを洗脳するため」の映像じゃなくて「自分で考えてごらん!」って映像に見えた。

Kマートから弾丸を引っ込めさせたの、すごい。
様々な数字が並ぶと、「記者たち」冒頭の兵士の語りが頭をよぎった。

「おもしろかったから観て!」という作品では無く「ねえねえ、良かったら観て!もし良ければ、どう思ったか話を聞かせて」という作品でした。
この映画を観ての私の暫定的な結論は「勉強します!!!!」です!!!!!
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