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ブロンド・ライフのoden8のレビュー・感想・評価

ブロンド・ライフ(2002年製作の映画)
3.6
幸せの"定義"について描かれた作品。

では、定義とは…。
引用:"(ていぎ)は、ある言葉の正確な意味や用法について、人々の間で共通認識を定めるよう行われる作業。 語義。 一般的にそれは「○○とは・・・・・である」という言い換えの形で表現される。 コミュニケーションを円滑で取り違いなく行うために必要とされる。"

ってことらしいんやけど。
定義は、交わる人と人により形や色が変化する。定義とは、絶対的に普遍でもなければ不変でもないのかもしれない。

それを、まだ荒削り感が何処か残っていながらも…その美貌と俳優としてのポテンシャルの高さをヒシヒシと感じさせてくれるダイナマイトエンジェルことアンジー様が妙演。このお方は、やはり表情の深みが凄いのよん。眩いばかりの笑顔もそうなんやけど、特に愁いを帯びた表情と涙を零す時の表情が圧巻。

アンジー様の演じるレイニーの葛藤。それは、誰もが一度や二度ではなく人生の中で何度も経験するであろうこと。
JOB?FAME?LIFE?LOVE?どこに比重を置くか。どれが、一番自分に幸せを感じさせてくれるのか。JFLLそれぞれに、それぞれの人の定義がある。
レイニーはとあることをキッカケに、"定義"に悩まされ続けることに。

物語の大筋とテーマも至ってシンプル。それでも、アンジー様を愛でるには十二分に満足できる内容でゲス。

この物語の僕の感じる魅力。それは、やはり"定義"について考えさせられるところで。自分と触れ合う人が変われば、定義の可能性は無限大だということ。本来の定義とは、言葉を理解する為に誤解の可能性を最小限にする為の縛りだけど。
自分や触れ合う人の可能性を縛り付けてしまうのであれば、書き換えればいいのですよん。
また、その"定義"を作り上げていく工程。それは自分を研いたり、人と触れ合う幸せなのではないでしょうか。

"死"の定義すらも変わってしまうかもしれない作品。

Cast(役者·キャラ) 4
Story(物語) 4
Architecture(構成) 3
Picture(画) 3.5
Acoustic (音) 3.5
22-481
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