平田一

ザ・ロックの平田一のネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ロック(1996年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

メチャクチャ面白かった!

アルカトラズ刑務所を占領した海兵隊を元イギリス諜報員と科学のスペシャリストが阻止。ベイらしいパワフルさ、信念のぶつかりあいや、巧みに盛り込まれた引用(オスカー・ワイルドの作品など)、強度の高い人間ドラマ。

がっつり見るのは初めてだけど、これほど良いとは思わなかった。

スゴいなって思ったのが、ハメル准将の設定。類似キャラはエメリッヒの『ホワイトハウス·ダウン』にもいたが、あれより断然ハメルの行動、理念の方が納得できる。すごく部下思いであり、理想主義者で、人格者。それゆえに非情になれないところゆえの最期といい、エド·ハリスの芝居もあって、とにかくキャラが魅力的。

最期まで友人としてハメルを支えたデヴィッド·モース(『グリーンマイル』もそうなんだけど優しいキャラが似合いすぎ)、ハメルは誰も殺さないと見抜いたショーン・コネリーや、ニコラス・ケイジの大活躍と、キャラクターもとっても豊か。ノンクレジットでタランティーノも脚本にあたったせいか、引用とか面白かったし、ベイの演出ノリノリよ。

一般的には良くも悪くもハリウッドらしい映画を手掛け続けるベイさんだけど、この人ぶっちゃけ人間ドラマも混ぜれる才能あるでしょ。『アイランド』はベイヘム×人間ドラマが絶妙だったし、『ペイン&ゲイン』なんか巧みな皮肉をまぶしていたし、『13時間』もいつものベイより人間ドラマの比重が多し。だからこそ最新作の『アンビュランス』をスクリーンで見れなかったの超悔しい。スゲエ良い評判聞くもん!上映館増やせない?

『アルマゲドン』とか『パール・ハーバー』も気に入ってる人間だから、本作をようやく見られて、本当に嬉しいわ。

何で支持を多く聞くか、その理由も分かったし✨
平田一

平田一