広島カップ

クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たちの広島カップのレビュー・感想・評価

2.8
ベテラン刑事&若手刑事のバディ物といえばなんといっても黒澤明の『野良犬』(1949)ですがこれが先鞭をつけたのか、このジャンルの作品では若手刑事が走るに走る事がお約束になっています。
まだ舗装されていない真夏の東京の道を砂埃をあげ犯人を追って追って駆けた三船敏郎を見習って、前作のヴァンサン・カッセルも本作のブノワ・マジメルも走るに走るのが気持ちが良い。

一方のベテラン刑事も野良犬の志村喬に倣って経験の豊かさを捜査に活かしてきますが、ジャン・レノ演じる刑事は前作も今作も重さに欠けるというか若手の鑑になれるほどの安定感に欠けるというか、もう少し頑張って欲しい中間管理職のような趣きでした。
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