このレビューはネタバレを含みます
『ぼくは怖くない』って、いやいや怖いやろ。
っていうか何この映画。
これ感動作品なの?
風景が恐ろしく綺麗で、子どもたちがすごく可愛いくて…でも全く優しさを感じない。
大人が悪すぎる。
子どもが虐げられすぎてる。
誘拐されてた子はもちろんだけど、主人公の少年ですら親に無条件で愛されてるようには見えなかった。
村人全員が関わっているとおぼしき子どもの誘拐、事情があるんだと言ってたわりにけっきょくその事情は明かされないまま…。
自分たちにも子どもがいて、子を持つ親の気持ちがわかっているはずなのに、それにもかかわらずよその子を誘拐して最終的に抹殺しようというのだから、それ相当の事情があるんだろうと思ってたのに、それはけっきょく語られずですか!?
もう唖然とするしかない。
しかもラスト。
あのヘリコプターは何?
警察?
なぜあのタイミングで来た?
なんだかとんでもないご都合主義炸裂で完全にしらけちゃった。
どこまでも続く麦畑と抜けるような青空と美しい少年たち…爽やかなストーリーの演出はすっかりできあがっているのに、実際は全く爽やかさもなく、愛も優しさも感じられず、おまけに陳腐なご都合主義のエンディングで、なんだかなぁ、ほんとなんだかなぁ。