ぼくは怖くないの作品情報・感想・評価

「ぼくは怖くない」に投稿された感想・評価

serenaxor

serenaxorの感想・評価

3.8
イタリアの田舎町の美しい景色。
その景色とは反対に大人の残酷さと惨さが露わになっている映画。

観終わった後に沢山のことを考えさせられる映画でした
南イタリア
麦畑に囲まれた小さな村に暮らす男の子が
友達と遊びに出かけた廃屋の側に偶然見つけてしまう秘密の穴
ーー人に存在を気付かれないように
ちょいとした工夫が施され隠されていたその深い穴の底には
足首を頑丈な鎖で繋がれた少年の姿が…。

穴を発見してからというもの
穴の中の少年のことが気にかかり
穴を頻繁に訪れるようになる男の子。
自分だけが重要な秘密を知った気になりどこか満足感を覚えるのだが
同時にとある疑問も生じる。

そんなある日
男の子は聞いてしまうのである
ーー両親が
怪しい大人たちとなにやら穏やかではない話をしているのを
ーーそれは
あの秘密の穴の底にいる少年に関わることであった…。


どうして僕はここにいるのか?
少年の身にいったい何があったのか、
会ううちに心通わせるようになる男の子と少年、
行方不明報道、
次第に見えてくる大人たちの”事情”、
少年への情が男の子の正義感を奮い立たせる
ーー彼を穴から救い出さなければ…


子供らの芝居が良いんですわ〜これが。
主人公である、穴を発見するミケーレと穴の中で身動きが取れないフィリッポ、
二人が醸す空気感になんか癒されちゃう自分 笑
話は決して娯楽じゃありませんが
だからなのか、不思議な作品です 笑
ブッチ

ブッチの感想・評価

4.1
田舎ののどかな風景の中で子供の目線から物語が語られる。
美しい風景と起こっている事実のコントラストが更に両者を強調する。
映画館で見たかった。
一面に広がる麦畑… 美しいです。
話は怖い!
ミケーレの葛藤が身にしみる。
パンツの兄妹、、風景に溶け込んでるなぁ。
moe

moeの感想・評価

4.2
マイベスト映画がまた一つ増えました。
ドキッとさせられる一方で、ジンワリとくる映画。

起こっている事は明らかにダークで、精神的に追い詰められるような悍ましい事実。
しかし、主人公の10歳のミケーレ(物凄くイケメンでした笑)の目線で物語が動くので、そのダークさが緩和されているところがお見事。子供ならではの好奇心や爽やかさが、一面に広がる麦畑の景色と相まって、凄く良かったです。
好奇心は、少年の冒険心を掻き立て、やがてその心は少年の勇敢な行動を刺激する。

ただの感動モノでも、子供の青春モノではありません。それよりも、ずっと奥深くて考えさせられる作品です。

ラストシーンが凄く印象的。
名作でした。未見の方は、是非一度ご覧下さい。
俺も麦畑で転がって駆け回りたい。
昼間は黄金色に輝き、夜は月明かりで青白く光る、ススキと麦畑が広がる風景。
そこにある光と闇。
tak

takの感想・評価

3.8
 イタリア南部の貧しい小さな村。主人公ミケーレ少年は廃屋のそばに掘られた穴の中で、鎖で足をつながれた少年を見つける。何故彼はそこにいるのか?彼と村の大人たちとの驚くべき関係とは・・・。「エーゲ海の天使」のサルヴァトーレス監督がイタリアのベストセラー小説を映画化した本作は、厳しい現実と少年の純粋さを見事にしかもスリリングに描いている秀作だ。

 イタリア映画のお家芸は家族を描くところだと僕は思う。そして貧困を描かせたらイタリア映画は実に巧い。「鉄道員」や「自転車泥棒」などはその代表である。イタリアは北部と南部との間に経済的な格差があるとよく聞く。穴の底にいた少年が、村の大人たちによって身代金目当てに誘拐されたのだと知ったミケーレの衝撃。自分と同い年の少年を助けたいと思う純粋な気持ちと、大好きな両親への思い。一方でその誘拐が大人には生活のためだったりもする。「この”仕事”が終わったら海に行こう」などと言う父親の涙ぐましさ。「裸のマハ」のアイタナ・サンチェス・ギヨンが演ずる母親も、善悪の狭間で苦しむ大人のひとり。「大きくなったらこの村を出るのよ」の一言は、観ているこっちまで胸に迫るものがあった。自分の一途な思いと大人の事情のギャップが少年を苦しめる。そしてクライマックスで少年が選んだ方法は・・・そして皮肉な結末・・・。

 戦場で決死隊を決める方法と父親が言うマッチのくじびきが、前半と後半で見事な対比となっているのも巧い。そして何よりも広大な黄金色の麦畑の美しさ。平穏そうな風景とその裏の厳しい現実というギャップが物語をいっそう印象的にする。映画を通じて異国の現実を知るとき、僕は映画を観ていてよかったと心底思う。今年初めてそういう思いを抱かせた映画だ。もっと多くの人に観て欲しい。
ある夏、衝撃の出会い。

あることがきっかけで出会った友達。
その友達の秘密がわかった時、主人公の少年は友達と家族のあいだで板挟みになる。

ススキのサラサラいう音
自転車をこぐ音
笑い声

泣きます。
たけむ

たけむの感想・評価

4.1
作業しながら見るには勿体無い良い映画だった
シリアスな話のイタリア映画の中ではかなり上位
百日紅

百日紅の感想・評価

4.5
大好きな映画。
善意や正しいことを信じて悪から少年を救おうとする男の子。
主人公の男の子の正義感の強さや優しさが随所に表れてました。
ラストシーンの満足気な顔が心に沁みる。
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