Rin

我が家の事のRinのネタバレレビュー・内容・結末

我が家の事(2025年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

エピソードに事欠かない蕭(シャオ)家の出来事──第20回大阪アジアン映画祭コンペ。とある家族の構成員それぞれの躓きポイントを父・母・姉・弟の4視点で描く。『羅生門』的な構成なのかなと思ったらそんなこともなく、明かされる秘密もフィクションの中では手垢の付いた部類のものが多い。視点別の家族群像だとわかった時点で緻密に計算された脚本で楽しませてくる映画なのかなと期待してしまったのでかなり拍子抜けだった。顔がどことなくライナー・ヴェルナー・ファスビンダーに似ている父親の情けない感じは良かった。

子どもが欲しいけど精子の運動量が足りない状況に自分がなったとして、パートナーの合意のうえで親友から精子を提供してもらって子をもうけるってあり得るのかな。子育てしながらすごく引っかかりを感じそう。いや逆に「ここはアイツに似たんだな」みたいな発見が楽しいか?いやその楽しみ方はサイコパスっぽいな。とか考えてたら映画が終わった。
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