ことのは

ゲームのことのはのレビュー・感想・評価

ゲーム(1997年製作の映画)
4.0
【私は盲目であったが今は見える
          ーヨハネ第9章25節ー】

誕生日祝いに、弟からCRSという会社が運営する『ゲーム』の会員権を貰った投資家のお話。

無性に観たくなって探したら、近くのレンタル屋さんにもサブスクにもなく、買おうかなと思ったらBlu-rayもなく、DVD中古でもいい値段が付いていて買うに及ばず、少し離れたレンタル屋さん(在庫検索して行った店は、在庫上はあるのに商品がなく、30分くらい店員さんが探してくれるもパッケージしか出てこず)、さらに離れた2軒目でなんとか発見して鑑賞。

どの展開もいちいち上手いし、監督ならではのシンメトリーな映像もスタイリッシュだし、緊張感を煽る効果音も雰囲気満点だし、何よりオチを知っていても、ラストのやられた!感は、なかなか他の映画では味わえない感覚だった。

最後に『ゲーム』の金額をやり取りする話が出てきたけど、数千万規模なのかなと。

何も知らずに本当に『ゲーム』に参加したら(してみたい)、主人公のマイケル・ダグラスが感じたキャッチコピーが示すように、

【私は盲目であったが今は見える】

を経験出来る気がする。

それにしても、フィンチャー監督の映画はどれも、物語を反転させて考えさせる作りだなぁ。
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