スカパーにて。市川雷蔵晩年の、そして大映末期のヤクザ映画路線。
基本的にヤクザ映画自体そんなに好きではないし、雷蔵が東映の二番煎じを演じるのはやっぱり悲しいよねぇ。
とはいえ若親分シリーズで8作も作ったのだから人気もあったんだね。
日露戦争後の明治が舞台。海軍士官を辞め亡き父の跡目を継ぎヤクザになった雷蔵。他の組との揉め事の末、父の仇を討つ。
従来のヤクザと違い、元士官という肩書きで、雷蔵の品の良さを逆手に取ったヤクザという設定。ぜんぜん荒ぶる様子が無くって常に沈着冷静で、なんかインテリヤクザみたいだよ。
しかしなぁ、海軍士官とヤクザを同じ天秤にかけるの???いうてもお国の為に命を捨てて戦う超エリートでしょうよ。同列にしたらいかんのでは…と思っちゃいけないのか???
敵対するヤクザに佐藤慶。ショーケンに似てる。
雷蔵の幼なじみのヒロイン役に朝丘雪路。この人は変わらないねぇ。
あと、雷蔵の組が主催する興行の浪曲師に三波春夫。
雷蔵の元来の生真面目さとのギャップが面白さでもあり違和感。