松岡茉優

氷点の松岡茉優のレビュー・感想・評価

氷点(1966年製作の映画)
4.0
プライムビデオで鑑賞

母親からこの映画の原作小説を何度も勧められていた。しかし本を普段読まない自分は「読んでみな」と言われる度にスルーしていた。「映画なら観ようかな」と思いお試し感覚で観てみると、鑑賞後には原作が読みたくて読みたくて身体が震える状態になっていた。
小説に比べれば物語の「厚み」は格段に下がるかもしれないがこれはこれで面白い。個人的に好きだったのは前半の夫婦間の心理戦。お互いのの感情や欲望が渦巻きまくって途轍もなく恐ろしかった。本作の持つ少し不気味で薄気味悪い感じ(演出)がすげえ自分の中での大映の映画のイメージと合ってる気がした。若尾文子は「グラマーじゃない三原葉子」にしか見えないしめちゃくちゃ怖い。はやく原作読むし、続編もちゃんと読もう。
松岡茉優

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