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12モンキーズのHIROのレビュー・感想・評価

12モンキーズ(1995年製作の映画)
3.8
人類の99%が謎の細菌に感染し死滅した近未来。
人類死滅の原因を突き止めるためにタイムマシーンによって現代に送り込まれた男ジェームズ(ブルース・ウィリス)の姿を描いたお話。

複雑怪奇な物語でした∑(゚Д゚)

最初から最後まで全く先が読めない作品でしたね。
なんと言うか、何が真実で何が嘘か分からないと言うか。
ジェームズは現代にタイムスリップして、将来人類が滅びる!と言っても当然信じてもらえるわけでもなく、それどころか精神異常者扱いされてしまうんですよね。
これは観てる方も苛立ちを覚えざるを得ないわけですよ(´Д` )

この作品は至るところに伏線が張られているので130分間集中して観ないといけない映画だと思います。
ある少年が男の射殺される姿を目撃するところから物語が始まる。
もうここから伏線が張られているんですよね!

ジェームズは救世主なのか、はたまたただの精神異常者なのか。

ジェームズはタイムスリップを繰り返す度に何が現実で何が妄想なのか分からなくなる。
実際にタイムトラベルを体験するとこんな感じになってしまうのではと思ったりもしましたね。
人間のリアルな心情の揺らぎを表現しているところは流石なのではないでしょうか。
ジェームズは救世主である前にまず1人の人間であるわけで、絶望的な現実を目の当たりにして、そうであってほしくないという願いから全てが妄想だと思い込みたかったのではと思いましたね。

始めに信じていたものが一気に崩壊してしまったり、そのミスリードの仕方もかなり面白かったと思います。

そして精神異常者を演じたブラッド・ピットは流石でした!
動き、表情、仕草、話し方、全てが尋常ではなくて、彼の演技力の凄さを目の当たりにすることができましたね。
彼は本当に素晴らしい俳優であることを思い知らされましたよ♪( ´▽`)

ラストシーンはなかなか解釈が難しいので、観終わった後は何処かに重要な伏線が張られているのではないかと始めから見返したくなるのは確実。
それだけ奥の深い作品なんですよね!

奇想天外な世界観に圧倒される作品でした(^o^)



2015-55
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