長崎の被曝から数ヶ月までのとある
病院を描いた作品。
ラスト近くのとあるシーンで
涙が溢れて止まりませんでした。
本作は原爆を描く作品によくある
熱線による直接的な被害より、
放射線による被害や医療環境を
詳細に描いた作品です。
甚大な被害を招いた原爆、
そして地震、台風などによる
自然災害も多い過酷な国日本。
そんなシーンも出てきます。
今年、まさかの元日に震度7の
地震が起こり、今もまだたくさんの方が
大変な目に遭っています。
我々日本人は、過去に起きた
こうした事実もしっかりと
知らないといけない。
映画はエンタメだけではなく
リアルを短時間でわかりやすく伝える
手段でもあります。
皮肉にも昨日、京都アニメーションの
裁判がありました。
本作は虫プロダクションの
アニメーションです。
日本は復興と共に世界に誇れる
アニメーションという文化を
もたらせました。
実際には目を背けたくなるような
悲惨な状況も、アニメでオブラートに
包んで表現出来ます。
段階も必要。一歩一歩現実を知れば良い。
放射能の恐ろしさについては、
昨今では「チェルノブイリ」ドラマシリーズが
リアルな現実に迫りました。
人間が生きるために作られた技術、
原子力はノーベルがダイナマイトで
悲しんだ時と同じように、
人間が死ぬために使われてしまいました。
薬剤は治癒するために作られたもの。
そんなたくさんの苦しみや皮肉、
そして生きる力や努力も淡々と描かれています。
原爆による、また空襲や
また天災による被害者に哀悼の意を込めて。
本作はたくさんのことを考えさせられます。
たった1時間半で、これだけの
考えさせられるとは。
映画とはスゴイ力を持っていると
改めて知らされました。