朝倉

お引越しの朝倉のレビュー・感想・評価

お引越し(1993年製作の映画)
4.3
思ってるのと全然違ったー!!!!!!!!
全然胸が切なくなったー!!!!!!!!!

引っ越し先に馴染むまでの話かと思ってたら、親の別居(離婚)を撤回させるべく奮闘する話だったー!!!!!!!!!!!!

「親が離婚危機で…!」のスタートではなく、
「親の別居確定、離婚もほぼ確定」スタートな時点で11歳には酷なことを経験させる話なのかもしれない…とじわじわ察していくのも束の間、気づけば胸がつかえるほどに苦しく切ないシーンの嵐。

別れを望む両親の間に入り、11歳なりの工夫で修復を試みる主人公れん子。
大人たちは彼女に振り回されているように見えるが、実際に振り回されているのはれん子の方。
家族である以上、大人のしょうがない事情に子どもが巻き込まれることは日常茶飯事。何ならそれが身近な通過儀礼でもあるのかもしれない。
でも、その当たり前の裏には言葉ならぬ苦しみがあって、彼女らは人知れずその刃に抗いながらも受け入れていることを大人は知るべき。

れん子の周りに、1人でも”おとな子ども”がいればこんなにも若くして全てを悟ってしまうことはなかったのかもしれない、、。
朝倉

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