Kamiyo

独裁者のKamiyoのレビュー・感想・評価

独裁者(1940年製作の映画)
4.5
何十年前に観た
又 感動した 観終わった後 余韻に浸っていた
最後の演説で有名ですよ
映画が作られたのは1940年(昭和15年)でオールト-キ-(音声作品)
チャップリンが全財産かけて ヒトラーをこき下ろした作品

当時は日の出の勢いのヒトラーナチスドイツが欧州各地で勝利し続け、米国が参戦を躊躇する中、チャップリンは一人で命をかけてヒトラーナチスドイツに挑戦状を突きつけたのである
日本の太平洋戦争の1年前で 今でこそヒトラーとナチスドイツの野望と残虐性については広く知れ渡っているが、当時は評価がはっきりと固まっているわけでもなかったらしく、実際日本は彼と組んで英米と戦うことを選んでしまった
日本で公開されたのは1960年(昭和35年)20年後です
当時の日本は日独伊三国同盟の為 公開されなっかた

チャップリンがヒトラーを小馬鹿にしながら、至る所に笑いを
入れているブラックコメディ。
あの時代に、この内容の映画を撮る勇気がよくありましたね。
本物のヒトラーはこの作品を見て笑っていたのか怒っていたのか
いやー、チャップリンの動きはキレッキレですね。素晴らしい。
無声映画の頃から活躍していたコメディアンって所に歴史を感じます
コントの笑いタイミングの良さ 基本的な笑いなのですが
天性の才能感じます
世界でも日本でも 彼をリスペクトしている俳優は沢山いますよ

コメディーとして特に面白おかしかったのは、ハンガリー舞曲第5番に合わせて散髪するチャップリン、コイン入りケーキの食卓シーンなどなど、抱腹絶倒の名傑作場面が数多くある。

チャップリンの自伝の中で語られた言葉だったろうか、「私が、もしアウシュヴィッツの悲劇を知っていたら、このような映画は決して作れなかった」は、とても印象に残った。最後の場面では、映画としては全く異色の、自由と博愛を訴えた有名な名演説がチャップリンの映画としては初めての生の言葉で発せられた。

あの時代にこんな作品を作れるなんて。
チャップリンのすごさに唖然…
人生で一回は見た方がいいかもしれません、オススメです。
Kamiyo

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