たむランボー怒りの脱出

スサーナのたむランボー怒りの脱出のネタバレレビュー・内容・結末

スサーナ(1950年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

雷鳴と大雨のなか女囚が脱獄するシーンから始まる。
まず大雨って時点でテンション上がるのに、女囚が歓喜の表情で逃げるというアツいオープニング。

この女囚こそスサーナであるが、彼女がファムファタルのノワールもの。
ブニュエル作品でもかなりのエロさ。
それも脚に特化したエロさ。

ほとんどが農園の中だけで展開する映画だが、農園の各場所とその切り取り方がどれも面白くて飽きない。

それにしても、ラストシーンの能天気さというか、それでいいの?と思ってしまう感じは違和感が残るが、同時代の他の映画はどうだろうと考えてみると、この"無理矢理ハッピーエンド"は珍しくない。

この、「違和感はあるがそれでも映画は終わらなければならない」っていう終わり方の映画って最近ではめっきり見なくなった。
「終わらなければならない」っていう切迫感が昔に比べてないのかな。