バナバナ

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊のバナバナのレビュー・感想・評価

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)
4.2
昔観たことあるけど、素子さんがダイビングしてバトーとしゃべってるところしか覚えてなかった(汗)。
それでイノセンスを先に観てから、見直した訳ですが、イノセンスに比べると、「押井さん、分かりやすい作品も作ってるやん」と勘違いしてしまう程分かりやすい。
でも初見当時は、まだまだ「家にパソコンあるの? スゴーイ!」みたいな時代だったので、中身を全く覚えてなかったということは、私はこの映画の世界観が理解できなかったんだろうな(恥)。

私は原作のマンガは知らず、TVアニメもチロッと観ただけなので、この映画を単体として観させてもらいましたが、こりゃー恋愛映画でしょ。
素子さんは、ボディはただの器でしかない、という感じでバラバラにされたりしますが、そんな造り物の身体でも、バトーは極力見ないようにし、毎度素子さんが裸体で闘った後に、そっとコートを掛けてあげる。それで、人形遣いに焼きもちやくし、かわいいったらありゃしない。
まるで姫を陰ながら守る騎士のよう(でも、この姫様はめっぽう強いけど)。

素子さんは完全に「人」を超越しちゃいましたが、本人はこの方が孤独じゃないんでしょうね。
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