のあな

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊ののあなのレビュー・感想・評価

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)
5.0
人間、電脳化した人間、アンドロイド、サイボーグが混在した日本の話。
まず、作画がとてもよかった。光が幻想的で、リアルなのにどこか不思議な感じがする。
音楽もすごく素敵。

話はとにかく難しくて1度観ただけじゃ半分くらいしか理解できないけど、この作品以外で何かに気づいたときに更に面白くなるんじゃないかと思うような作品。
この映画が1995年で、原作が漫画なのでもう少し前だとして、その時代にこの話があったと思うと震えるほど怖くなる。サマーウォーズで感じたのと似た恐怖。

映画のタイトルは長くて変な感じだなと思っていたけど、観た後は納得できる。
バトーが素子に上着をかけるシーンが、全身サイボーグ化した素子をひとりの人として扱っている感じが滲み出ていて、温かい。

人形使いのいう生命の定義が面白かった。
生命は自己保存プログラムを持つモノだとすると、人はDNAをもっているから生命。
人形使いはデータそのものだから生命。
AIが自我をもつSF作品はたくさんあるけど、それがフィクションじゃなくなる日が来るんじゃないかと思った。
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