のあな

ポセイドンののあなのネタバレレビュー・内容・結末

ポセイドン(2006年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

「タイタニック」みたいな豪華客船がかなり序盤で大波に襲われてサバイバルが始まる。上下逆さまになった豪華客船という舞台は面白かった。
水がどんどん上がっていく様子や爆風など、映像技術はとても楽しめたし、大まかなストーリーはいいけど、ツッコミを入れたくなる様な場所が多すぎてイライラした。

まず、ジェニファーが何故あれほど父親を嫌ってるのかがわからない。多分すごく過保護で、クリスとの交際を認めていないし、妻に逃げられた過去があるから何か家族に対しての問題はあったのかもしれないけど、消防士としてたくさんの人を救ったり、ニューヨークシティの市長をやっていた過去があって、船から脱出する際も先陣を切って危険なことを自ら進んで行っていた。

対してジェニファーのパートナー、クリスはそうでもないし、序盤で脚が挟まって動けないときにジェニファーが道具を探すために離れようとしたら引き止めて、初対面の女性に行かせることとなる。

正直、最後に誰か一人が命と引き換えにプロペラを止めに行くときも、クリスは自分が行くと言いながらジェニファーと話すために背を向けていて、結局行く気がなかったんじゃないかと思う。そして、彼女の父、ロバートがどんな人柄かを知っているはずで、彼女をなだめる姿を見せることは、ロバートを行かせることと同じで、序盤の女性を行かせたときを思い出させてすごく嫌だった。

そしてディランやネルソンもロバートと似た性格のようで、女子供を助けるために戻ったりするような正義感の強い人だから、やはりクリスが劣って見える。

更に、リタイアした人とクリスを除く三人の男性はすごく正義感に溢れていて、冷静な判断もできる頭の切れた人たちで、それを女子供がすごく脚を引っ張っていてイライラした。
子どものコーナーが最後になぜ単独行動をしたのか、何故エレナが喚起口をあれほど嫌がっていたのか、そういう部分の理由がわかるヒントが話の中にあれば、人間ドラマのような面白味が出るのに、なければイライラするだけ。

わたしはこの映画が好きじゃないみたい。
「ポセイドン・アドベンチャー」のリメイク版みたいだから、この映画を観終わったらオリジナルを観てみようと思っていたけど、観終わった直後にこのレビューを書いていたらあまり気分が乗らない。
のあな

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