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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊のakiraのネタバレレビュー・内容・結末

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

https://theghostintheshell.jp/

士郎正宗のファンとしてこれほど嬉しい記事はない。表現の極致を最先端で実現する天才の思考のカケラ
表現の教材としては何も参考にはならないが、SFというジャンルの本質を掘り起こすことで自分達が今どんな社会を生きているのかを理解する手掛かりに満ちている


 

人間である以上情報空間だろうと身体性が本質的に(士郎正宗)→翻身(押井守)→アニメシリーズはコングレスつまりリアリティ(神山健治)

21世紀以降の物理空間から情報空間への移行が人間の欲望にどう影響を与えるのか?

原作:丸いデジタルデバイスが舞う電子空間に漂う筋肉質な全裸の女性→人間は身体性のエロスへの欲望(快楽以前の宙吊り)からは逃れられない

押井守:上記は前提として、身体性の拡張は時空間にまで及ぶ抽象度の提示
つまり「ブレードランナー」的な物理空間に存在しない時空間を映画表現として具現化
→欲望の速度をおとすことでリアルとファンタジーの定義を反転させるいつもの押井演出のレイヤーを重層化する

神山健治:上記二つは前提として、それが未来だとしたら我々はどのようにそのリアリティーを受け入れるに至るのか?の丁寧なドラマ化→Netflix版は「コングレス未来学会議」を経由して、リアルとファンタジーを反転させるのは「誰」かに焦点を当てる
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