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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊のおーたむのレビュー・感想・評価

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)
4.7
実写版も話題のようですが、とりあえず押井版を見てみました。
さすがに今見ると、難解と言われたストーリーもそれほどではなくなってますが、それでもやはり、日本産SFの代表格らしさは感じさせてくれます。

とりあえずオープニングの引きが抜群で、光学迷彩→義体生産ライン、バックグラウンドに流れるオリエンタルな音楽(歌詞は意味不明)で、一気に作品の世界観に引き込まれます。
スタイリッシュなアクションシーンや、作品全体のメランコリックな空気に引き付けられ、よくわかんないけどなんかカッコいいな…って思えてしまいます。
時代の経過に伴って、話の部分の牽引力が減退してもなお作品自体が魅力を失ってないのは、この「カッコいいムード」の見せ方が抜群に上手かったからってことなのかな、などとも。
やっぱり、見ると浸っちゃいますもの。

海外ならいざ知らず、日本ではSFというジャンルで実写がアニメーションに追いつくのは当分先のことなんだろうな、と思わせる作品の一つですね。
映像作家としての押井監督の魅力がよく発揮された映画だと思います。
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