あおい

グエムル -漢江の怪物-のあおいのレビュー・感想・評価

グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)
3.4
人の悪意を体現せし悪魔…

ポン・ジュノ監督のパニック映画。
在韓米軍への批判が隠しきれていない、ポン・ジュノらしい作風。

またウイルスというテーマも内包されており、昨今の状況とリンクとまではいかないにしても、根も歯もない情報が喧伝されるた時の、人間の脆さも描かれていました。

最後まで怪物の正体は分かりませんが、要は人類のエゴが生み出した物であると解釈しました。にしても漢江は汚いですね。

キャストは「パラサイト」にも出てたソン・ガンホが異彩を放ってました。体当たりの演技が素晴らしいですね。The演技派といった感じ。
ヒョンソ役の子役さんも、準主役の大活躍でした。

序盤のかなりパニックパニックした展開から、軍隊などに追われる逃亡劇、半ばコメディ要素も挟みながら、最後のアクションへと繋げ方が上手いですね。

人の死が決して軽く描かれてる訳ではないのですが、独特の音楽や台詞回しなどで、ソフトに観れるのが良いところでした。
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