人の悪意を体現せし悪魔…
ポン・ジュノ監督のパニック映画。
在韓米軍への批判が隠しきれていない、ポン・ジュノらしい作風。
またウイルスというテーマも内包されており、昨今の状況とリンクとまではいかないにしても、根も歯もない情報が喧伝されるた時の、人間の脆さも描かれていました。
最後まで怪物の正体は分かりませんが、要は人類のエゴが生み出した物であると解釈しました。にしても漢江は汚いですね。
キャストは「パラサイト」にも出てたソン・ガンホが異彩を放ってました。体当たりの演技が素晴らしいですね。The演技派といった感じ。
ヒョンソ役の子役さんも、準主役の大活躍でした。
序盤のかなりパニックパニックした展開から、軍隊などに追われる逃亡劇、半ばコメディ要素も挟みながら、最後のアクションへと繋げ方が上手いですね。
人の死が決して軽く描かれてる訳ではないのですが、独特の音楽や台詞回しなどで、ソフトに観れるのが良いところでした。