どーもキューブ

ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォーのどーもキューブのレビュー・感想・評価

4.0
新しい波の友だったゴダールとトリュフォー

 2012年2月10日 16時52分レビュー。



監督エマニュエルローラン。

私の大好きな映画の潮流、映画の運動、映画の時代

アメリカンニューシネマ(1968年周辺)


それから欧州
ヌーヴェルヴァーグ(1959年周辺。ともに時代設定諸説有り)

ヨーロッパの「新しい波(ヌーヴェルヴァーグ)」を作った映画の流れに2人の映画監督

フランソワトリュホー



ジャンリュックゴダールが、います。

ゴダール「勝手にしやがれ」は、高校の時。
その衝撃、格好良さ、ムチャクチャな訳、わからん具合(パックインビデオで鑑賞、即ダビング、サントラ購入)

のち、「気狂いピエロ」で挫折理解不能だけど、色使いに衝撃

ビデオ屋をハシゴして借りた「女と男のいる舗道」で撃沈するショック

「アルファビル」では、私にとっての愉快なSFごっこのようなゴダールに微笑み(「水野晴朗の四つ星シネマ」で深夜民放テレビにて鑑賞、この番組で「ゴダールの映画史1
」も鑑賞。)

「メイドインUSA」「ワンプラスワン」「ゴダールの探偵」「右側に気おつけろ」「ドイツ零年」で何度も挫折

「中国女」に少し色々に目まぐるしく惑わされ、DVD購入。

「小さな兵隊」もテロとラブを絡めヤラレてDVD購入。

念願のリヴァィヴァル「はなればなれに」で圧倒的に劇場でぶっ飛ばされた
その感覚に、その鮮やかな緩急に、、DVD購入。

先日見た「軽蔑」にもあまりのわかりやすさにお気に入り作品になりました。バルドーの女性らしさと映画のエッセイ

私にとって、若き日に、夢中になったゴダール、映画作家、映画監督であります。 

ゴダール本も複数購入。、、、 
今は

大っ嫌いで、

大っ好きな作家です。

そしてトリュホー「大人はわかってくれない」に出会います。 

引き続き借りたジャンピエールレオーの反抗青春期、新鮮さ、リアルさに新鮮さを感じた海辺の風景。反抗の反動の、少年のその瞳。

のち「あこがれ」「突然、炎のごとく」「ピアニストを撃て」「日曜日が待ち遠しい」を見て挫折。まだまだ、未見作品多し。

そんな大好きな二人のドキュメンタリーが公開、こちらでも公開済み。飛びついて新作レンタルしました。
 
  

ヌーヴェルヴァーグファン必見、ゴダール、トリュホーファンの方は、是非!ご満足いただけるドキュメンタリー。

おそらく監督と脚本家のナレーション、新聞・雑誌の切り抜き、アーカイブズレア映像満載のドキュメンタリーでした。

いやー動く若きゴダールを初めて見ましたが、

「まあぁナイーブそうだこと。」

ゴダールの理知的で、理屈巧緻な性格が、話しぶりから伝わってきました。それはやはり、映画に現れているわけで納得します。

ゴダールの初期短編「男の名前はみんな パトリック」の

単なる若造にしかみえない若きジャンポールヴェルモント

「シャルロットとジュール」が見れたのは、嬉しかった!

ゴダールと「軽蔑」に出演していたフリッツラングの対話シーンもすごかった!

トリュホーは、笑顔をも見えて、落ち着いた感じ。

はじまりは、「大人はわかってくれない」の熱狂的なカンヌの歓迎から

トリュホー、ゴダールの軌跡と友情を描いていきます。

トリュフォーが先に映画界の祝福という洗礼を受けていたんですね。
ゴダールが先かと思ってました。

「勝手にしやがれ」の 製作背景が、「水の話」の共同作の背景、等々わかって良かったです!

2人はのち、考え不一致で仲悪くなりますが、その道のりを映像とナレーションと2人の作品からたどっていきます。

ゴダールが次第に「政治的」映画に傾倒していく最中のゴダールとトリュホーの演説シーンがあるんですが、必見!

2人の映画的立ち位置

言説の勢いから

2人の亀裂を間接的に見た
気がしました、とっても印象的な瞬間でした!

トリュホー、ゴダールの互いを補い、知り合い、よく知って、別れたような、

映画書簡のような2人の思い、2人の作品とともに

楽しみました!

私は改めて鑑賞後考えると

ゴダールは、政治的から独自性を貫く、映画で思考し、自分の論理で安く、手軽にひたすら内的な衝動のみにつなげる閉鎖的な作家のように見え、今も生き、、。

トリュホーは生き急ぐかのように映画にまみれ、恋多き、フィルムに追われ、はやく息を引きとったんだと思いました。





さて
ヌーヴェルヴァーグ
の始祖

トリュホーとゴダールの風

新しい波の友だったゴダールとトリュフォー

是非ご覧になってみてわ?

追伸
ゴダールの「カラビニエ」がみたい。
トリュホーも後期作品が見たい。
なんだかんだいって、いまだに

二人に夢中な、

私にとっての永遠素敵なヌーヴェルヴァーグの二人であります。
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