いののん

モスラのいののんのレビュー・感想・評価

モスラ(1996年製作の映画)
4.0
双子に、あの歌


うーー、気になるーーー!!!
せっかくの機会だから観てみよう!!!


はらぺこあおむし、またの名を、モスラ


モスラは、小美人を探しまわっていたのですね。音が生命線ということで、昨日との繋がりみーっけ。


昨日みたGODZILLAは、怪獣パートは文句なしの最高だったけど、そのいっぽうで人間パートについては、さんざんだった。そんな心のもやもやを、この映画は、見事に解消してくれました。この映画の人間パートは、実におおらか。


1961年製作。水爆実験、新安保条約(1960)など、時代の影響を感じる。反骨精神も垣間見えてナイス。でも、そんな時代の影響も反骨精神も、繭で柔らかに包み込む。そして、どことなくユーモラスで牧歌的。


記者や言語学者のおおらかさ。そっとしておいた方が良いと思われることについては、むやみに暴かないという、優しさ。不思議なことに遭遇しても、あり得ないことに遭遇しても、そんなに驚いたり疑ったりせずに、そのまま受け入れる。記者魂より、人間としての在り方重視。60年ほど前のこの映画から、見習いたいことが盛りだくさん!


ガイコクジンのイカニモなカタカナ日本語に笑い、双子の小美人が何故か時々着替えているのにも笑う。原住民の描き方も、ひょっとしたら、今なら問題になるかもしれないけれど、当時だったらこれでいいじゃんか。突っ込みどころ満載だけど、そんな突っ込みどころも、むしろ愛おしい。戦車などなど、私ですらこれは模型だとか、特撮だとわかるけど、そんなこんなどんなもみんな愛おしい。


モスラに、「さようならー」と笑顔で手を振る人々。なんておおらかで、なんてラブリーなんだ!インファント島の平和を私も願う。
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