ミサホ

マンハッタン・ラプソディのミサホのレビュー・感想・評価

マンハッタン・ラプソディ(1996年製作の映画)
3.8
バーブラ・ストライサンドの監督作品。
彼女が出ている作品は『追憶』がとても印象的。さて、本作はどうだろう。

とても興味深くて、おもしろい作品だった。素敵な作品だった。映像の色合いも好みだな。80sぽい色味。

バーブラ演じる文学部教授のローズとジェフ・ブリッジス演じる数学の教授グレゴリーの一風変わったラブストーリー。

セックス抜きの恋愛そして結婚生活にチャレンジする教授同士の未来は…

チャレンジというのは少し語弊があります。恋愛にセックスは要らないよ、それなしでもうまくいくよと考えているグレゴリー。

ローズだってそうだった。
男性とも付き合ったことないし、
器量にも自信がないし…

そんなローズだが、大学での文学部の講義では、まるで百戦錬磨であるかのように恋愛を語る。聴衆を惹きつける授業なのだ。大きめの講堂は人でパンパンだ。それくらい彼女の講義には活気と人気があるのだ。

一方、グレゴリーの数学の講義はというと、独りよがりで、生徒が聞いていないことにも気付かない。教室も小学生の教室みたいなちっちゃなとこ。生徒はおしゃべりするわ、居眠りするわで、てんでダメ。からっきしである。絶不評の講義なのだ!

ふたりの仕事っぷりは
すでに大差がついている

そんなふたりの結婚生活。
最初は楽しく上手くやっていた。
果たして“セックスなし”のコンセプトを維持してやっていけるのか!その過程を楽しむ作品である。

彼らの仕事に対する向き合い方が良い方にも悪い方にも影響するという意味で、興味深かった。
ミサホ

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