ぽち

奇蹟の輝きのぽちのレビュー・感想・評価

奇蹟の輝き(1998年製作の映画)
2.1
油絵の中に入ったような天国の映像は綺麗で幻想的なシーン。ここが一番の見所だが、そのあとの地獄の描写は一転してあまりに陳腐。

ロビンは観客を笑わせたいのを我慢しているように見えてしまうが良い演技だった。

天国に社会性を持ち込んだら確実に設定が破綻するのだが、今作でも支離滅裂。
ファンタジーだから突っこんだら負けだが敢えて一番気になった事だけは指摘しておこう。

望めば転生できるようだが、天国の家族4人揃って一つ前の人生しか覚えていない。ってことは転生するとその前の記憶が無くなる。
おいおい、気楽に2人で転生しているラストだが、天国に戻っても子供の記憶はなくなってるぞ!!
おまけに自殺すると地獄。今回のようにどんな不幸が降りかかり自殺するとも限らない、そんな危険な現世になぜ好んで飛び込む?
「スカイダイビングしてパラシュート開かなかったけど奇跡的に助かった。おもしれ~!!もう一回やろ!!」ってくらい馬鹿だと思う。

ま冗談はさておき・・・・
感動的にしているが今ひとつ盛り上がりに欠ける。脚本と演出のキレが無いのが原因だろう。
前半の美しい風景とロビンの真面目な演技を楽しむ作品だ。
ぽち

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