ぽち

サンダーバード6号のぽちのレビュー・感想・評価

サンダーバード6号(1968年製作の映画)
3.7
前作同様に昔TVを夢中で見ていた思い出と強く結びついているので、無条件でテンションが上がってしまう作品。各メカの発進シーンが見られるだけでも満足してしまう。

ただ、今作も興行的には大失敗だったようだ。劇場版が2作品で終わってしまったのが残念。

確かに脚本が悪いのは事実。SF的描写はかなり無茶な設定まで容認できるのだが、人物の行動に矛盾があるのが欠点。
ブラック・ファントムの狙いは1号2号の強奪。ペネロープの声を使い誘き出そうとする所まではまだ許せるが、その声を録音するためにハイジャックってのは効率が悪すぎる。
お父さんぐらいスマートに、大災害を起こして誘き出した方が楽だろ。
(シルヴィア・アンダーソンと監督のデヴィッド・レインはこのキャラクターは「フッドの息子」という見解を示しているそうだ)

それに時代の倫理観の違いだろうが、いきなり銃火器で悪者皆殺しってのは笑えた。救助隊のやる事じゃないな。

ブレインズのボツになった試作機がなかなかカッコよかった。最初の黄色い火災用メカ。メタリックな飛行形メカ。赤い水中用っぽいメカ。どれも胴体にある「6」のナンバリングがカッコいい。
超マニアが模型を作っていないか調べたが、さすがにそこまでの猛者はいないようだ。

さて、今作で一番気になる事はFAB-1がどうなったのか?
スカイシップ1に載ってたはずだが一緒に大破したのか?

個人的趣向で高得点という作品。
ぽち

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