シネフィルmonk

わが青春のマリアンヌのシネフィルmonkのレビュー・感想・評価

わが青春のマリアンヌ(1955年製作の映画)
4.7
町山智浩さんの「トラウマ映画館」で紹介された名匠ジュリアン・デュヴィヴィエ監督の今作、ツタヤ発掘良品に並んだお陰でようやく視れた。

ドイツの森と山と湖に囲まれた霧がかった古城に棲む囚われの美女マリアンヌに、対岸の戦争孤児の寄宿学校にアルゼンチンから移ってきた青年ヴィンセントが恋い焦がれるメルヘンな青春期のラブストーリー。

マリアンヌは幽霊屋敷と呼ばれる館に男爵、召使いらと棲み、果たしてその実像は幽霊なのか妖精なのかは謎めいたまま明かされない。松本零士監督の「銀河鉄道999」のメーテルのモデルとなったことでも知られる。霧に包まれた屋敷、囚われの美女、森と湖と動物達、非常に幻想的で美しい映像、ヒロインのマリアンヌに恋してしまう佳作です。
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