SSDD

インベージョンのSSDDのレビュー・感想・評価

インベージョン(2007年製作の映画)
3.5
■概要
スペースシャトルの爆発事故が発生。
破片が各地に降り注ぐが、大気圏を突入にしたにもかかわらず付着していたウィルスは死滅していなかった。
降り注いだ破片から感染し、人々は変わっていく…。

■感想(ネタバレなし)
原作は盗まれた街の4回目の映画化ということで、ボディスナッチャーが有名。
本作は全く知らなかったのだがこれだけ擦られてても作品になるのもすごい原作だ。

感染が世界に広がっていく様は既に現実にも起きた事象なので感染物は以前より身近に感じられるようになったなと思うところ。

派手な作品ではないものの、なかなか秀逸な作品で終わり方含め非常に好みの作品でした。

ニコール・キッドマンが相変わらずの美しさ。ダニエル・グレイグも髪長めの方がかっこいいなぁ。









■感想(ネタバレあり)
感染する過程で睡眠をとることで地球外生物に遺伝子を書き換えられ、記憶もそのままに意志の統率された非暴力的な感情の希薄な何かに変わってしまう設定が素晴らしい。
エルム街の悪夢のように寝れないし、見た目の変化がないから人を信用できなくなるという恐ろしさもいい。

戦争も犯罪もなくなるが人ではなくなる世界と、意思統一され個としての感情がなくなる世界どちらがより良いのかと突きつける内容は色々と連想される。

統一化されたところで免疫者を排他的にすることで保たれる秩序なら結局人間と変わらない支配でしかないので、それなら抗うべきであろうと思う内容でした。
SSDD

SSDD