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プーチンの愛国教室/名もなき反逆者 ロシア 愛国教育の現場で

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プーチンの愛国教室/名もなき反逆者 ロシア 愛国教育の現場での作品紹介

プーチンの愛国教室/名もなき反逆者 ロシア 愛国教育の現場でのあらすじ

ロシアの田舎町の小学校に撮影担当教員として勤めるタランキンは、子供たちから“頼れるお兄さん”として慕われる人気者。愛用のビデオカメラで子供たちの成長を日々記録していたが、2022 年 2 月のロシアによるウクライナ侵攻を機に、彼らの日常は一変する。プーチン大統領の教育令により、学校は子供たちに戦争参加を使命として教え込み、訓練する「愛国教育」の場へと変貌していく。逆らう者は<国家の敵>とみなされる絶対的な命令のもと葛藤する教師たち、たちまち戦時教育に染まっていく子供たち、そして次々と戦地へ送られる卒業生たち・・・その全てを、タランキンのカメラは記録していく。

プーチンの愛国教室/名もなき反逆者 ロシア 愛国教育の現場での監督

デイビット・ボレンスタイン

パヴェル・タランキン

原題
Mr. Nobody Against Putin
製作年
2025年
製作国・地域
デンマーク、チェコ
上映時間
90分
ジャンル
ドキュメンタリー
配給会社
トランスフォーマー

『プーチンの愛国教室/名もなき反逆者 ロシア 愛国教育の現場で』に投稿された感想・評価

4.5
教室に戦争が入ってくるまで。

アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞ノミネート作品、鑑賞3作品目。
日本ではNHK「BS 世界のドキュメンタリー」で前後編に2つに分けられて放送されました。
現在NHKのアーカイブやU-NEXTで見ることができるのだけど、どうも2/11の23:59以降、観られなくなるそう。
もしかしたら、アカデミー賞でノミネートされた都合で一本にまとめて上映されるのかしら。。。?


原題:「Mr. Nobody Against Putin」

舞台はロシア・ウラル地方の工業都市カラバシュ。
「世界で最も汚染された町」とも呼ばれる、人口1万人ほどの小さな町だ。

そこで学校行事の運営を担い、ビデオ撮影係として生徒たちの日常を記録してきた青年教師パシャ。
彼にとって学校は、子供たちが自由に集い、考え、表現できる場所だった。自分自身がかつて孤独な生徒だったからこそ、子供が子供でいられる時間を守りたいと考えていた。

しかし2022年2月、ロシアによるウクライナ侵攻が始まったことで、その学校は急速に変質していく。
愛国教育は義務化され、授業、朝礼、歌、行進――あらゆる活動が国家の台本に沿って再編され、それを「正しく実施している証拠」として撮影・提出することが求められるようになる。

やがて教室は、学びの場から、戦争を正当化するための装置へと姿を変えていく。
生徒たちは原稿通りに発言することを求められ、卒業生は次々と徴兵され、町では死者が出始める。
それでも、その現実は正確な数字としては語られず、静かに覆い隠されていく。

パシャはその過程を、自らのカメラで記録し続ける。
教師として、撮影係として、そして一人の市民として、何がこの学校で起きているのかを残すために。

やがて警察の監視が強まり、この映像をロシア国内に留めておくこと自体が命の危険を伴うようになる。
それでも彼は撮影を止めず、最終的にすべての映像を携えて国外へと脱出する。

本作は、愛国教育が始まってから、ひとりの教師が命をかけて国外へ持ち出した、極めて貴重な記録映像によって構成されたとても興味深いドキュメンタリー作品。



これは「見て感じる」ドキュメンタリー

この映画、細かい出来事を逐一メモして追うタイプの作品というより、空気が変質していく感覚を浴びる映画だった。

舞台になったカラバシュはロシア辺境の地。
ソ連時代から続く銅精錬によって、二酸化硫黄と重金属(鉛・ヒ素・カドミウムなど)を長年垂れ流してきた結果、「世界一汚染された町」とも称される。
平均寿命38歳と揶揄されることもある地である。
(特定の時期・特定の統計を切り取った、象徴的な表現ではあるけれど、実際に癌や呼吸器疾患、心血管系疾患の発症率がロシア国内でも異常に高いので、あながち間違いではない(;´Д`))

植生は壊滅し、川は強酸性で生物がほぼ生息できず、周囲の風景が「終末のよう」「火星みたい」と言われ、以前はYouTuberが面白がって撮影にきていたことでも有名である。



それでも彼らはそこで暮らしている。
生まれ育ち、工場で働き、よそにも行けない。

外から見ると「地獄みたいな場所」でも、内側から見れば、当たり前の生活をしている姿を映している。
鑑賞していると汚染されていることは完全に忘れていた。

パシャが語る「この町が好き」「灰色の建物やパイプが好きだ」という言葉は、決して皮肉ではなく、汚染と共に生きるしかなかった人間の、切実な愛着でもあるのだろう。


普通なら「中央の戦争の話は、ここまで届かないんじゃないか」と思ってしまうくらいの田舎であるのに、そんな場所にまで、じわじわと侵入してくる戦争の影。
それがとても怖い。

愛国教育を中央から命じられ、教育カリキュラムが変わっていき、卒業生の髪が剃られ、友達が抱き合って別れ、墓地で名前が読み上げられていくーーー

そして何より恐ろしいのは、その死や犠牲の数字が、正しく共有されないこと。
その圧のかかり方が、都市でも前線でもなく、この田舎町でも理解できることがリアルで、息苦しい。



本当にじわじわと変わっていく姿が怖い。
よく、この映像を持ち出せたなあと思う。


今のところノミネート作品を三作みたけど、暫定一位。
これぞドキュメンタリー!!というべき作品でした。

良い作品なので、2月12日以降どこで見られるのかわからないのも心配です。。。

内容に触れるnote
https://note.com/chinaco_cinema/n/ne979e6b4daf8?sub_rt=share_sb


フィルマの登録出演者が滅茶苦茶豪華になってるのはご愛嬌(*/∀︎\*)
月
4.0
デビッド・ボレンスタイン監督
共同監督:パベル・タランキン
脚本:デビッド・ボレンスタイン
撮影:パベル・タランキン
原題または英題:Mr. Nobody Against Putin
第98回(2026年)アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞

ウクライナ侵攻後からロシアで行われている愛国教育を暴いたドキュメンタリー
(2026年公開 デンマーク・チェコ合作 90分)

よく90分にまとめたなぁ〜
という内容で
通常運転の学校生活を映し出す前半と
ウクライナ侵攻後の後半の振り幅がハンパなく…
だからこそ
ラストに込み上げる、持って行き場のない気持ちが増長される
上手い構成の作品でした

後半、ポロポロ泣きしましたよ

今作では
ロシア・ウラル山脈のふもとにある小さな田舎町カラバシュの小学校で、
イベントの企画や撮影を担当する教員パベル・タランキンは、子どもたちの何気ない日常や成長の瞬間をビデオカメラに収める平穏な日々を送っていた

しかし2022年2月、ロシアによるウクライナ侵攻が始まると、彼らの日常は一変

プーチン大統領は子どもたちを「未来の兵士」として育てるため、戦争を賛美し参加するよう学校で教える「愛国教育」の導入を発令したのだった

愛国教育、戦争讃歌に洗脳されていく子どもたち
次々と戦地へ送られる卒業生…
国家が扇動し、戦時下へと突き進んでいく様子
その中で葛藤するタランキンが映し出されていました

戦争はクソです

そんなこと、みんなわかってる
わかっているのに止められない、止まらない

扇動、同調圧力、洗脳…
反吐が出るほど嫌いな言葉たちが頭をよぎりました…

鑑賞後、
上映までの苦労などに思いを馳せると共に、
現在のカラバシュの住民…
特に今作に出てた生徒たちの安否が心配にもなりました


26-470-216
桃龍
3.5
プーチンに抗った人々その4。
オスカー2026長編ドキュメンタリ賞。
受賞後、NHK-BS「BS世界のドキュメンタリー」で再放送され、『名もなき反逆者 ロシア 愛国教育の現場で』の『前編 追い込まれる教員たち』『後編 "軍事化"する学校』として見た。
主人公は田舎の小学校の先生。未来を担う子供たちにとって、もっとも重要な仕事である。
ウクライナで戦う生徒もいて『二十四の瞳』を思い出す。

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