このレビューはネタバレを含みます
結末が大事。
小説家である主人公モートは、妻の不倫により1人で湖畔のボロ家で暮らしていた。
ある日、モートのもとに、盗作をしたと難癖をつけてくる男シューターが現れ、盗作を世間に公表しろとモートを脅迫する。
以降、モートの周りで嫌がらせのような事件が起こり始める。
モートは盗作でないことを証明しようとするものの、多発する嫌がらせに憔悴していく。
といったストーリー。
初見のつもりで見始めたけれど小さい頃に見たことがあったみたい。
物語の根幹となる所は覚えてしまっていた。
モートとシューターの書いた小説は一言一句同じであるものの、結末だけが違うというのがミソ。
シューターは、結末が大事なのだと強く言い張る。
偶然なのか狙ったものなのか分からないけれど、この映画も中盤までの展開は同じようなことの繰り返しで結構ダレ気味だった所、ラスト15分からはエンディングに向けて一気にスパートをかけて盛り上がっていったなと思う。
この映画そのもので、作中のキーワードを体現しようとしているような雰囲気を感じて、そこは好きだった。
↓ネタバレ
ただ、盛り上がったからといって良い結末だったかというと、個人的には微妙だった。
「二重人格ものなんだから中盤までの展開がめちゃくちゃでもどうにでもなるでしょ」感がすごい。
どうにでもなってないと思う。
自分じゃできないことを別人格にやらせるってことだけど、いきなり愛犬を殺してたのは意味わからない。