ら

その男を逃すなのらのレビュー・感想・評価

その男を逃すな(1951年製作の映画)
3.7
演出も撮影も良くて面白かった。ジョン・ガーフィールド演じる犯人の、何かが欠落していて憎めない感じがいい。己の間抜けさと臆病さと運の悪さでますます状況は悪くなるばかり。悪意はないとは言えないけれど(悪意はある)結果的にその何倍もの反動が返ってきてしまう。最近だんだんとこういうキャラクターに感情移入するようになってきてしまった。

短い尺の映画ながら「俺の作った七面鳥が食えないのか!」と激昂するシーンなど、印象に残るシーンも多い。
ら