夢があるよ、ホント、これは。
トイ•ストーリーみたいに本来は動かないモノ。それが動く。もともと動いてたモノをかたどって作った人形。それが動く。しかも人形として。
トイ•ストーリーと違って、これは人間と相対す。それでどんな化学変化が起きるか。それは観てのお楽しみ。
博物館は歴史が息づくところ。
ホントに息づいたらこうなる。
ベンスティラーのお得意のオトボケ巻き込まれ役がまさにフィットしてる作品。彼の代表作。
そしてロビンウィリアムズ、ルーズベルト役、と言うか、もはやルーズベルトそのもの。いや、ルーズベルトの蝋人形そのもの。
オーウェンウィルソン、何か昔から好き。こちらもオトボケ役ではあるが、少しアツい西部の男がお似合い。車のタイヤの空気の件は初見の時は腹抱えて笑った。そりゃそうだよな、と。あの演出、大好き。
子供とも観れるし、逆に歴史にも触れられるし、親子の絆とか少しノスタルジックさもあって大人も十分に楽しめる。
子供の頃の夢というより、現実に晒された良い年の大人が博物館の中の歴史と夢に翻弄される、ある意味“現実に起きたらそうなるよね”と言うか、夢と現実の際どい境目を魅せてくれる良い作品。
