こーべい

ロッキーのこーべいのレビュー・感想・評価

ロッキー(1976年製作の映画)
4.2
先に観た『アメリカン・ニューシネマ 反逆と再生のハリウッド史』の中で、「ハリウッドにおけるアメリカン・ニューシネマのムーブメントをロッキーが終わらせた。」と紹介されていて興味を持った。細切れにしかみたことがなく、初めて通しで鑑賞した。

正しいヒーローが、好きな女性にいいところを見せようとしてボクシングに目覚める映画だと思っていたが、実はくすぶってサラ金の取り立てをやっていたり、エイドリアンも引きこもりだったりと、腐りかけのイマイチ人間が主人公なところにまんまと自己投影してしまった。ラストについてはよく知っているはずなのにそれでも熱くこみ上げるものがあった。

Bluerayで鑑賞したけど港のくすんだ空気感やフィラデルフィアの朝方ピリッとした雰囲気が伝わってきてとても綺麗だった。昔の映画もでんどんBlueray化してほしい。