ユースケ

テキサス・チェーンソー ビギニングのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

【フルメタル・ジャケット】のハートマン軍曹を思わせるお説教&腕立て伏せ強要シーンや「一本じゃバランス悪いから二本とも切っちゃお」という無意味な両足切断シーンなど、鬼畜の限りを尽くすR・リー・アーメイ演じるホイト(偽)保安官のキャラが立ちまくる本作は、レザーフェイスの誕生よりも、ホイト(偽)保安官の誕生を描いた【テキサス・チェーンソー】の始まりの物語。

マット・ボマー(ゲイ)のイケメン引っぺがしをはじめ、気合の入ったゴア表現は素晴らしいのですが、犠牲者がどいつもこいつも間抜けすぎて感情移入できない上、ホイト(偽)保安官以外の住民のキチガイ度が低めなので、ただグロいだけで笑えません。キャシー・ラムキン演じるティー・レディはファッティなビジュアルが良かっただけに見せ場がなくて残念。
ジョーダナ・ブリュースターが半ケツまで出して頑張っているのに、米プレイボーイ誌で見事な巨乳を披露したディオーラ・ベアードが出すものを出さないとは一体全体どういう事でしょうか。実にけしからん。

とりあえず、チェーンソーを持って全力疾走で獲物を追跡するレザーフェイスを見たホイト(偽)保安官が「少年が男になる時が来た」とつぶやくシーンはシリーズ屈指の名シーン。
取って付けたようなエピソードばかりで答え合わせ感が否めないし、それを言っちゃおしまいですが、殺人鬼に動機は不要なのかもしれません。