主人公のバンビと森の仲間たちがとにかく可愛く描かれて、この動物たちを愛でるための映画といっても良いかも。
知らない事だらけの世界で森の仲間たちや様々なものに触れて色んな事知っていくバンビは溌剌とした描かれ方がされている。個人的にはバンビよりもとんすけやフラワーとした友達達たちの可愛さにやられた。フラワーの「フラワーって呼んでもいいよ」ってセリフ最高に可愛い。
冬眠明けに3匹がそれぞれ恋するシーンは「男って単純」って感じで親近感湧いてしまった。
この映画、人間の姿こそ出てこないものの映画の中では自然の動物に対する脅威として描かれている。動物たちからして人間は恐ろしい存在であるという事、そして人間の自然に対するエゴ、愚かさを映画から感じる。
ディズニー作品なのでアニメーションの美しさは素晴らしい。自然の描き方は80年前の作品とは思えないほど色彩豊か。一番最初の森のシーンは奥行きもしっかり表現されていて驚いた。
明確なストーリーは無く、森でのバンビたちの日常が主なストーリーの今作。日常系ディズニーといえる作品。
