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快盗ルビイのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

快盗ルビイ(1988年製作の映画)
3.3
ヘンリー・スレッサーの小説「快盗ルビイ・マーチンスン」の映画化で、「麻雀放浪記」で監督デビューを飾った和田誠が脚本も担当した第2作。
いっぱしの泥棒を気取るキュートな女の子と彼女に振り回されるドジで間抜けな純情サラリーマンが奏でる犯罪コメディ。
劇中にミュージカル・シーンも折り込まれていて、小泉今日子・真田広之の歌「たとえばフォーエバー」(作詞・作曲:和田誠、編曲:八木正生)が聞ける。
主題歌も小泉今日子「快盗ルビイ」(作詞:和田誠、作曲:大瀧詠一、編曲:八木正生)。
公開当時にはあえて秘密にされた脇役陣の起用も話題になった。
(1988、96分)

母親と2人で暮らすサラリーマン・徹(真田広之)のマンションの上の階にチャーミングな女の子・瑠美(小泉今日子)が引っ越してきて、徹は胸キュン。
彼女はスタイリストという職業は実は世を忍ぶ仮の姿で本業は"ルビイ"という快盗で、犯罪者になると打ち明ける。
徹は彼女の相棒にさせられ、嫌々ながらも犯罪を手伝わされる…。

①メインキャスト
・加藤留美/ルビイ(小泉今日子):ヒロイン。
・林徹(真田広之):サラリーマン。気弱で、へまばかり。
・徹の母(水野久美)
②徹の勤務先(アイワメール):DM発送会社
・上司(加藤和夫)
・先輩(伊佐山ひろ子)
③食料品屋
・主人(天本英世)
・買物帰りの女(高見恭子)
④銀行
・窓口の銀行員(吉田日出子)
・ガードマン(大月秀幸)
⑤宝石店
・店員(斎藤晴彦)
⑥マンション
・管理人(奥村公延)
・住人、山野内(岡田真澄・木の実ナナ)
⑦アパートの郵便受
・郵便配達員(内田紳一郎)
・主婦(富士真奈美)
・刑事(秋野太作)
・警察署内法医学室の検査係(名古屋章)
⑧その他
・留美の恋人、深水紀彦(陣内孝則)

"ハンフリー・ボガート"
"浴室"
"手紙"

「恋人に私は犯罪者って言える?
言えるのが恋人でしょ。
言えないのが恋人よ。」

①アイドル時代のkyonkyonの代表作。
②だが、作品を支えるのは小泉今日子より真田広之の演技。
③夜、食卓に並べた2人分のご飯に箸を付けずに上階の息子をじっと待ち侘びる水野久美のふんわり感が心地よい。
④ストーリーはなんということもないが、オードリー・ヘプバーン主演作とかハリウッド往年のラブコメの香りがちょっとする。
⑤教訓→大事なことを言えない相手を恋人とは呼ばない。
⑥なお、和田誠といえば「お楽しみはこれからだ : 映画の名セリフ」シリーズですねぇ。
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