Jun潤

ロボジーのJun潤のレビュー・感想・評価

ロボジー(2011年製作の映画)
3.9
2020.03.28

矢口史靖監督案件第3弾。

新作ロボットの展示会のために二足歩行型ロボット「ニュー潮風」の開発を進める木村電気の社員たち。
しかし展示会直前になっても開発は進まず、途中まで製作していたロボットも事故で壊れてしまう。
苦肉の策でオーディションから選ばれた老人・鈴木にロボットの中に入ってもらう。
展示会の一度きりかと思いきや、鈴木が展示会で予想外の動きを見せたためにニュー潮風は話題となり、社員たちは鈴木にニュー潮風を演じさせ続ける。

矢口監督らしい独特な導入から、次第に本当のロボット開発に取り組もうとする木村電気の社員たち、家族からの信頼を取り戻そうとする鈴木、ロボットに愛情を持っているからこそ鈴木たちの所業を許せずに真相を暴こうとする女子大生の佐々木など、それぞれの思惑で立ち回るキャラクターや、それらが一本にまとまっていくストーリーもあってコメディには収まらない傑作になっていたと思います。

終盤の展開では佐々木と地元ケーブルテレビのキャスター・弥生目線の展開が続いたため、いつ鈴木と社員たちがあの作戦を練ったのかがわからないのが少しもやっときましたが、エピローグに改めてちゃんとしたロボットを開発する佐々木含めた木村電気や、結局失敗してまた鈴木に頼ることになる展開もあってコメディらしいいい終わり方だったと思います。
Jun潤

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