ゆずきよ

恋するトマトのゆずきよのレビュー・感想・評価

恋するトマト(2005年製作の映画)
3.0
フォローさせて頂いている方のレビューを読んで気になった作品。
前情報は無くタイトルからして農業のお話なんだろうなという程度の知識で鑑賞しました。

物語は、45歳独身農家の長男である大地康雄は農家を続けていくため婚活に励む。しかし結果は上手くいかずとある事情からフィリピンで生活するという話。
開始第一声は藤岡弘から。
役者さんがみんな中々渋いです。
前半は農家のご紹介など。
私の生まれ故郷も田舎で親戚に農家も多いのですが割とみんな同級生とかと結婚していますね。
田園風景が懐かしく思います。
場面がフィリピンになってからは丸山ゴンザレスが脳裏にチラつく映像に。
良い感じに転げ落ちていく大地康雄。
40代設定ですがもう少し上に感じてしまうなぁ。
レストランでとある出会いがあってから物語が大きく動き始めます。
やっぱりなんだかんだで自分の中心にあるものって変わらないんですよね。
ただこの頃には大地康雄の役であるマサオが私は個人的にあまり好きなキャラクターでは無くなっていたので少し嫌な気持ちに。
純粋で直向きに見せてその実とても自分本位なんだと思うの。
すぐにお金をチラつかせるのも気に入らないし。
そもそもそのお金だって綺麗とは言えないお金ですよね?
でもまぁキャラクターの好き嫌いと映画の良し悪しはまた別のお話です。
映画としてはまとまっていて勉強になるというシーンも多く楽しめました。
農家の現状や問題点をきちんと描いているのも良き。
ラストに関してはキャラクターの好き嫌いも結局影響してしまいあまり納得いくものではありませんでしたが。

実は私トマトが嫌いです。
苦手な食べ物はいくつかあるとしても完全に口に出来ないのは生トマトくらいです。
ケチャップやミネストローネになっていれば平気なのですが生のトマト特有のゼラチン質の種と果肉の食感がどうにも苦手なのです。
トマト農家の方には申し訳ありませんがトマトにだけは恋して欲しく無いと思っています。
そもそもトマトも私など願い下げでしょうがね。
ゆずきよ

ゆずきよ