ゆずきよ

キャッシュトラックのゆずきよのレビュー・感想・評価

キャッシュトラック(2021年製作の映画)
4.5
今日は嫌な事もあったし絶対外さない映画を観るぞと意気込んだので、安心と信頼のジェイソン・ステイサムで。
しかもガイ・リッチー監督なら私的に大外れは無いはず。

物語は、とある現金輸送車の襲撃事件を機に輸送車の警備員として就職したジェイソン・ステイサムと強盗団とのいざこざを描きます。
非常に惹きつけられる導入。
そこから警備員としての日常をしばらく見守りますが、どう考えても能ある鷹は爪を隠すのジェイソン・ステイサム。
あと冗談でも小動物いじめた話は不快です。
割と早めにジェイソン・ステイサムの目的は明かされますが、そこからの過去編演出が素晴らしい。
ビニール袋拷問は見ているだけでも非常に苦しかったです。
そこから良くある復讐劇になるのかと思いきや別サイドの物語へ。
2つの視点が冒頭の事件へと集約していく構成が本当に好きでした。
こういう映画って結構中盤ダレたりしちゃうんですけど、この映画に関しては中盤が一番重厚だった様に思います。
終盤はもう言葉がいらないですね。
これよこれこれって感じは受け取りつつも、中盤の物語のおかげでバックボーンを感じた事で少し切なくなったりもしました。
そのままの勢いで終幕。

非常に面白かったです。
かなり好みの映画でした。
あとスコット・イーストウッドが出演していましたが、贔屓目で見て好きなんですよね。
やっぱり父親が偉大だからこそ頑張って欲しいなって思います。
二世ってどれほど大成しても個人の頑張りが正当評価されない所があったりして大変だよね。
曹操に対する曹丕とか、武田信玄に対する勝頼とか。
だからこそ一線で活躍されている方は凄いなって思っちゃいますね。
仲野太賀とか駿河太郎とかも好きです。
全然関係無い話になっちゃいましたが、私にはドストライクの映画でした。
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