しゅう

警察官のしゅうのレビュー・感想・評価

警察官(1933年製作の映画)
3.8
活動弁士:坂本頼光、ピアノ伴奏:小林弘人による字幕付きサイレント版を鑑賞。

明治以降の近代化に伴って輸入された"友情"という概念をロマンティックに昇華したブロマンス映画。旧友二人がかつて愛読していた哲学書の一節と共に回想する青春の日々の美しさたるや。

ピアノの奏でるセンチメンタルな劇伴と坂本弁士の切々たる説明がエモ度を更に倍化させる。

国策による内務省指導の警察官称揚映画を、愛と使命の間で揺れ動くラブ・サスペンスに仕上げてしまった内田吐夢監督の胸の内とは。
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