Ryu

雨に唄えばのRyuのレビュー・感想・評価

雨に唄えば(1952年製作の映画)
3.9
サイレント映画からトーキー映画へ移り変わっていくハリウッドを描いたミュージカル映画。
アメリカ映画協会(AFI)の様々なランキングで上位に選出されている。

今作がミュージカル映画の金字塔と言われる所以はなんと言っても、そのパフォーマンスの数々でしょう。様々なスタイルのダンスに歌、ひとつひとつがホントに完成度が高くて見入ってしまいます。特にタップダンスが凄まじかったですね。好きなパフォーマンスはコズモの「Make 'em Laugh」とか早口言葉まみれの「Moses Supposes」、3人での「Good Morning」とかですかね。そして伝説のジーン・ケリーが土砂降りの中で歌って踊る「Singin' in the Rain」です。ドンのハッピーな気持ちがめちゃくちゃ伝わってきて、これ見てハッピーな気分にならない人なんかいないんじゃないでしょうか。ハッピーを晴れでなく雨で表現するってのも中々エモいですねー。
サイレントからトーキーへ変わっていく中での苦労とかもおもしろおかしく描かれていてクスッとなる場面も多々あったりして、コメディとしてもおもしろかったです。
ハリウッドを代表するミュージカル映画と評されるのも頷けるくらいエンターテインメント性に富む、終始“楽しい”が溢れた作品でした。
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