こぅ

周遊する蒸気船のこぅのレビュー・感想・評価

周遊する蒸気船(1935年製作の映画)
4.3
'23 3/7単品ジャケ写に変更していただきました。

S・スピルバーグ監督最新作、
【フェイブルマンズ】で話題になった
巨匠J・フォード監督とW・ロジャースによる、
アメリカ南部を舞台にした【人情コメディ】3部作の③。

古き良き時代の平和作品‼︎

終盤、
こりゃ、J・フォード版【酔拳2】と呼びたい‼︎


蒸気船に情熱を注ぐドク・ジョン(ウィル・ロジャース)が、甥、デューク(ジョン・マクガイア)の窮地を救う為、蒸気船のレースに挑む…。

デュークが惚れたフリーティ(アン・シャーリー*)の為に殺人を犯し、正当防衛での ある証人 を探さねば 縛り首の刑 に処されてしまう、、


叔父のドクが、自首させて投獄された甥、デューク。
証拠が無いから、デュークは 縛り首決定 だ⤵︎

そんな状況、
獄中、囚人達参加のデュークとフリーティの 結婚式 が執り行われるシークエンスは、平和でハートウォーミングで良いな⤴︎

終盤、
証人探しと、唐突に蒸気船レース参戦の併せ技で、デュークを救うべく怒涛の展開‼︎

クライマックスは、
燃やす木材が無くなって、何体もの蝋人形や巻き返しの為に 悪魔の◯◯ まで放り込むのが豪快痛快‼︎

タイムリミット効果も効き、
結末は分かり切っていても、やはりスカッと‼︎する終焉。

自首させる展開も真面目だし、ジョン監督が、神を崇めていた信者 というのを全面に感じる、争い事あれど嫌なパート、本当の悪人が出て来ない、あたたかい 人情味 のあるエンタメ作品に仕上げている。


ジョナ(ステッピン・フェチット)のような お惚け黒人キャラ(コミックリリーフ的役割)の配置が、現代にも伝統、馴染んでいる構図は凄いな‼︎


*注記
むさ苦しい野郎達の中に 紅一点 華を添えていたアン(17)は、可憐で光っていた。
跳ねっ返り娘を好演。
0.1加点。
https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcQzzf5hFbaZBvnWFqXPz0VoiqKqoCgzZmlP0g&usqp=CAU
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