アランスミシー

うなぎのアランスミシーのレビュー・感想・評価

うなぎ(1997年製作の映画)
5.0
海馬(吉村昭)→シェラザードの八目鰻(村上春樹)
時計じかけのオレンジからの影響
世界の終わりとハードボイルドワンダーランド、ドライブマイカー、蜘蛛の瞳、蛇の道、奇妙なサーカス、ロストハイウェイ、チタンへの影響

リンチは北野武しかり今村昌平しかり三大映画祭ちゃんと追ってるって事が分かった

市原悦子はあの鼻につく感じを無くせば世界最強なのにあの演劇業界独特の自分見せたさが凄すぎて余りにもカメラを感じてしまうから、今村昌平が彼女を起用してた理由に方言が巧みだったから意外に考えられないんだよね
せっかくの客観的カメラなのに監督の演出やその世界観を勝手に超えてきて台無しになってる

錚々たるキャスト陣が輝いててそれだけで観る価値ある。

血の繋がりや家族という契約によって縛り合いながら生きる人間がその執着から解放されて、愛と命だけが唯一重要であるという結論に辿り着くまでの話。

shall we ダンスの直後に役所晃広司を使ってこのプロットを撮ろうと思った今村昌平は頭おかし過ぎるし、カンヌはカンヌで翌年にこの180度対立する映画を招待して最高賞を与えてるヤバい映画祭